映像美とダウンコンバート
いつからか綺麗な映像に魅了されるようになり、写真やら動画やらを撮影するならとりあえず最高画質、最高フレームレート、とにかくなんでも最高の状態で記録してやろうと考えるようになりました。なぜなら、より多くの情報をもつデータからであれば少ない情報を持つデータを生成(ダウンコンバート)できるからです。まず高品質に記録、長期保存に際して必要ないならダウンコンバート、もしくは削除しちゃえ!ってのが私のやり口でした。
大きな壁にぶつかった
そんな考えのもと、何年か過ごしていると必然的にぶつかる壁があります。保存先の壁です。カメラであろうと、スマホであろうとそのものの限りあるストレージに延々残しておくわけにはいきません。避ける先が必要なわけです。最初はPCのDドライブ(当時は500GBのHDDだった)にコピーを取っていました。そして今度はそのDドライブもカツカツになってきて、そしてファイルサーバーに行き着くわけです。サーバーに接続しているのは4TBのHDDですから、今でもずいぶんと余裕はあると思います。(サーバーのアップグレードをしたくなってHDDを探し求めているのは別のお話)
そんなこんなでやってきたわけですが、去年になってメディアサーバー(ブラウザから閲覧/視聴できる)を立てたわけです。するとどうでしょう、メディアサーバーの主目的であった音楽再生に限らず、撮影してきた写真、動画など諸々ありとあらゆるメディアが再生できるではありませんか。いやあ、本当に便利になったものだと感動したのもつかの間、ちょいとしたトラブルに遭います。
本当に大きな壁にぶつかった
ある日のこと、いつぞに撮影した動画を見たいと思ってメディアサーバーにアクセスして再生してみました。しかし、1分かそれ以上の時間ロードが終わらないのです。なぜだ!
サーバーのデコード能力が低かった
そう、サーバーだからと言ってグラフィック処理はそんなに要らんだろとIntel N100搭載の小型省電力PCを選定したためでした。いままで撮影してきた動画が見れないんじゃダメじゃねーか!とツッコミたくなりました。かといって、Ryzenの5000系を搭載するPCをサーバー用に導入したいかというと、そうでもないし。そもそも消費電力の観点からN100を選んだわけで。でも動画は見たい。
じゃあ低画質版を用意したらいいじゃない
デコードが容易になるように、ダウンコンバートしたファイルを別に作成して、メディアサーバーはそっちのデータを再生するようにすればいいじゃないかと気づきました。しかし、それではストレージ容量が倍とはならずとも1.5倍くらいに増加してしまします。楽しめるコンテンツの数は増えてないのに。なんとも、自分で自分の首を絞めたような気がしました。
結論、カメラ性能が高いのも考え物。
ほんとうは、私の考え方が考え物なんですがね。