サーバー運用備忘録5

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ネットワーク構成を考え直そう

まぐねっとは2023年下半期に開始しました。まぐれぶが提供するネットワークサービスの総称ですが、これの構成を再考し続けています。主な検討内容をリストアップしてみます。

  • 帯域幅の拡張
  • サーバー機器更新
  • ネットワーク機器更新
  • 新規サービス導入

主にこれくらいでしょうか。それぞれ語っていきます。

サーバー機器を更新したい!(やった)

当初のサーバー機器は高校時代に使用していたThinkPadです。それも中古のノートパソコンでしたから、かれこれ10年選手。スペックとしては申し分ありませんでしたが、消費電力の観点、通信インターフェイスの観点、メンテナンス性の観点などなどをもろもろ鑑み新たなコンピュータをサーバーとして使用することを決断しました。主な要件はCPUが現行(Core i5-3210M)以上の処理能力、USB3.x系が3ポート以上、2.5GbE(2.5GbpsのLAN)に標準対応、内蔵ストレージの交換が可能、可能な限り小型、うるさくないこととしました。
結果、Intel N100搭載のミニPCを選びました。消費電力は30W級、CPUの処理能力は1.5~2倍くらいでしょうか。現行機の消費電力はシステム全体で65Wですから、電力半分、処理能力は2倍です。この10年の進歩ってすごいと実感させられます。そして、USB3.0が4ポート、2.5GbEのLANポート、メモリはDDR4-3200 8GB、初期の内蔵ストレージはM.2 NVMe SSD 256GBです。ブラウジングやオフィスソフトなどの普段使いくらいなら余裕な仕様です。私にとってはサーバーとして使うに手頃なものに思えました。これで1.8万くらいだったかな?十分安上がりです。実際に、このWebサイトも記載のサーバーで動作しています。十分快適に閲覧できていますよね?実際のところ、アクセス数が少ないからだって話もありますが。アクセス数なんでそんなに増加する予定もないのでこれ以上サーバーを強化するつもりはありません。
さて、ここで問題が出てきました。瞬停対策が未実施です。

瞬停対策をしたい!(しなきゃ!)

実は従来は一切やっていませんでした。瞬停対策。瞬停とは、瞬間停電のことで、電源電圧がほんの一瞬だけ急落(瞬低)or0Vとなることです。これは結果的に電気機器の停止や誤動作を引き起こします。サーバーが気付いたら停止していたなんてことが起きては困ります。わたしがサーバーの電源ボタンを押せばいいだけですが、外出中はそんなことできません。それに加え、誤動作でデータが吹き飛んだり、破損したりなんてことシャレになりません。こうしたことを起こさないためにもUPSを導入するという対策方法があります。
UPSとは無停電電源装置のことです。普段はコンセントからの電源(商用電源)をコンピュータに渡しますが、コンセントの電源がなくなった場合に、装置内蔵の電池から給電します。この間にコンセントの電源が復旧すれば元通りコンセントの電源をコンピュータに渡します。コンセントの電源が復旧しなかった場合は、装置の電池が切れるまでにコンピュータを安全にシャットダウンさせます。
ということで導入しました。APC ESシリーズのUPSです。適切な容量を選んで既に運用を開始しています。安全にシャットダウンする設定がまだできていませんが、無いよりマシでしょう。こちらの価格はおよそ2万円。うーん。高い。さすがいい電池と出来のいい回路のセットですからお値段は高かったです。でも、データを守るためなら…安い買い物でした(血涙)。

ネットワーク機器を更新したい!(やった)

2.5GbEネットワークを構築したかった。やってみたかったんです。1Gbpsを超える世界はどんなもんかなと。そこで導入したのがよくわからんメーカーのスイッチングハブです。2.5GbE RJ-45×5、10GbE SFP+×1 搭載で9000円くらい。おためし程度にはちょうど良かったです。それに実際に動いてくれていますし。このサイトを表示するときはとくに恩恵がありませんが、私が個人的に使用するストレージサーバーを使うときは効果覿面です。本当に1Gbpsを超す速度でダウンロード・アップロードできるんですから。素晴らしい。速い!

帯域幅を拡張したい!(半端)

ネットワークサービスを提供するうえで帯域幅は重要な要素です。大容量なデータでも素早く処理するためには不可欠なわけですが、インターネットの契約が1Gbps(理論値)なのでそれを超えることは決してありません。先述の通り、LAN的には2.5Gbps対応化を進めているのですが上位ネットワークも高速化したいですね。

新規サービスを導入したい!(まだ)

今考えているサービスは2つ。1つ目は分散型SNS Mastodonの自前インスタンス。2つ目はOSSのWebミーティングツール Jitsi Meetです。
1つ目についてです。某青い鳥がいなくなったために、文字列ぼやき系SNSに関して不安が騒がれています。そのため私自身はじめ、友人たちが参加できるSNSがあったらいいなと思い始めました。そこでなんかいいサービスないかな?と探した結果Mastodonが良さげに見えました。Blueskyという選択肢もありましたが、とっかかりやすそうなMastodonをやってみようという運びになりました。が、とくに進展なく、なんならつまづいています。誰かお助け下さいまし。
2つ目についてです。現在各種ビデオ電話サービスは様々あるわけですが、どれもこれも制約が多い。画質、音質、録音録画、参加のしやすさ、etc…。なによりもお金。課金要素。学生はお金がないって知っていますよね??なんでもっと手軽に、気楽に使えるサービスがないんだあ!ということでOSSのビデオ電話サービスを自前で持ちたいということになりました。が、これまたつまづいておりまして、年内に提供開始できるかどうか。できれば年内にやり遂げたいな。
さて、そんなこんなで頑張ってまいりましょうという事です。

今回はここまでとします。