サーバー運用備忘録4

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調べ方は知っておいた方がいい

サーバー構築に限らず、コンピューターやネットワークについて正しい知識を蓄えるためには、どのように調べれば良いかわかっていることが重要です。Google検索でもいいですが、正確性の高さがなんとなくでも保証されてそうな方がいいですよね。ということで、おすすめの調べ方を示します。

  • 各種公式サイト
    なにか始めようとするなら、まずはそのサービスの公式組織が公開する情報にアクセスしましょう。
  • Qiita
    世の中のさまざまなエンジニアのみなさんが、こんな感じでできたよっていう情報が集まっています。たいていのソフト・サービスのハウツーが見つけられます。
  • 「分かりそう」で「分からない」でも「分かった」気になれるIT用語辞典
    こちらも用語辞典です。イラストと共に柔和な言葉遣いで説明されています。比較的初心者にもわかりやすく、雰囲気的な、曖昧な感じで理解することができます。
  • IT用語辞典 e-Words
    専門用語辞典です。わからない語があれば、ここで調べればまず間違いありません。お硬い言葉遣いも見られますが、正確性重視であればこちらがいいでしょう。
  • IT media
    IT専門雑誌のような記事がたくさんです。参考にできる記事の割合は高くありませんが、結構面白い内容です。
  • Impress Watch
    こちらも同じくIT専門雑誌のようなサイトです。参考にできる記事の割合は高くありませんが、珍しいことをやっている人を見かけます。

LinuxはWindowsと違います!

Linuxをご存知でしょうか?私も詳しくは知りませんが、簡単に説明すればサーバー構築を前提とした設計のOSです。いまでは数多くのディストリビューション(バリエーション)が存在します。その中でも私が使っているのはUbuntu(ウブンツ、ウブントゥと読む)です。GUIによる操作ができ、初心者でも比較的違和感なく使うことができると思います。ところが、どうしても見逃せないポイントがあります。それはサーバーであるということ。私も詳しくは理解していませんが、とにかくWindowsやMacの感覚で触れると痛い目見ます。一番とっかかり辛いポイントは「ユーザー権限」「サービスデーモン)」「CUI(キャラクタユーザーインターフェイス)」あたりだと思います。

ユーザーと権限とは

ユーザーについては説明せずとも、想像つく方が多いでしょう。しかし、一般的に指し示す「使用者」という意味とLinuxにおけるユーザーとでは少しばかり異なります。いざ何であるか説明しようとすると難しいこと極まりありませんが。法律用語の自然人、法人に倣って表現すると、ユーザーはLinux人と呼ぶことが可能でき、1つ以上の権限を持つ人格のことと表現したらいいでしょうか。
また、同時にグループというものも理解する必要があります。グループとは、ユーザーの集まりで、同じグループに所属したユーザーには共通の権限が与えられます。
今度は権限というワードが登場してしまいました。権限ってなんなんでしょうか。私は理解するまでに結構な期間を要しました。というか、今もよくわかっていませんが。ただ、直観的にわかりやすいとは思います。コンピュータ上で何をしていいかを指定するようなことです。例えば、ディレクトリを閲覧できる、ファイルを閲覧できる、ファイルを実行できる、ファイルを保存できるなどです。主な権限はこれくらいだと思います。
これらは

  • w(書き込み権限)4
  • r(読み取り権限)2
  • x(実行権限)1

で示されます。
アルファベットでwrx、数値で4,2,1の和で示されます。例えば、書き込みNO、読み取りOK、実行OKは-rxまたは3、書き込みOK、読み込みOK、実行NOはwr-または6として示されます。
私が詳しく理解していないのでこれくらいの大まかな説明にとどめておこうと思います。

サービス(デーモン)とは

Windowsを使っている方にお聞きします。何かソフトをインストールしたり、トラブったら再起動って思っていませんか?
ことLinuxにおいて再起動は適切でありません。どうしたらいいのか。答えはサービス再起動です。
「再起動やんけ!」と思った方、ちょっと待ってください。OSは生かしたまま、特定のサービス(ソフト)・機能を部分的にを再起動することをサービス再起動といいます。設定の更新をしたり、トラブったらサービスを再起動します。つまり、Linuxにおいてはそれぞれ別個に動作しているということです。WindowsではOSの機能や後から入れたソフトなどが相互に依存する構成になっているらしいですが、Linuxはそれぞれ独立した構成になっています。なので、変化のあった部分のみを再起動してあげればよいわけです。場合によっては再読み込み・リロードで済む場合も多々あります。つまり、サーバーとしてアクセスできないタイミングを可能な限り減らす・無くすように設計されているOSおよびソフトウェアであるといえます。

CUIとは

コマンドです。おまじないだと思って使うようにしてください。もうあきらめてください。GUI(グラフィカルユーザーインターフェース)も使えますが、コマンド操作に慣れるようになりましょう。こちらの方が高信頼です。

最後に一言。e-words見た方がわかりやすい。