ドケチな葱の街歩き(明大前~新宿編)

書き始める前に一言。

私はケチです。

どケチな葱ラッテ

そう、ケチなのです。

好きなことのためならいくらでもお金を使えますが、それ以外はとことんケチります。

なぜなら、ケチった分好きなことにお金を使えるから

一番ケチるのは飲食代ですが、同程度にケチるものとして運賃が挙げられます。運賃をケチるためにとにかく歩くのです。

でも、ケチるためだけに歩いているわけではないんですよ?

今回はそんな運賃ケチりたんの街歩き風景をご紹介いたしましょう。

 

出発地:明大前駅

渋谷から京王井の頭線にて明大前駅に参りました。

なお、用事があるのは「幡ヶ谷」です。

京王本線に乗り換えれば差額ほぼナシで行くことが可能ですが、この私、優秀なので予定時間に余裕を持ちすぎて「クッソ暇」なのです。

ということで、私は明大前から幡ヶ谷まで歩くことに決定いたしました。

ちなみに今回の場合、代田橋、笹塚の2駅を途中に含む区間にもかかわらず、ケチれる運賃はたかが知れており、暇つぶしと言えどタイパが悪いことに変わりはありません。

しかし私は何も考えていないわけではありません。

歩くに足る街であると判断したからこそ、この決断を下したのです。

 

暇なときは地図を見よ

井の頭線の車内にて、明らかに時間が余ることに気づいた私は、まず地図を見ます。

するとどうでしょう、京王本線に沿って甲州街道が走っているではありませんか!

街道好きの私としては見逃せない存在です。

ついでにこういうときは、Googleマップにて「史跡」と検索をかけましょう。私はGoogleマップを地図として信用していませんが、大まかな情報収集には非常に役立ちます。

その結果、どうやら橋の跡が…つまり川の跡があるようです。

言われてみれば川特有の湾曲が地図上に見られますね。

 

突き付けられた現実と発見

ちょっと歩くと甲州街道に当たりました。

地理院地図を見たときに何となくそうだろうなとは思っていましたが…

 

こうしゅうかいどぉぉぉぉぉぉ!!!!

 

かつての街道筋の面影は何処へ…いや、今も日本の交通を支える第一線で活躍しているというのは、ある意味街道のあるべき姿なのかもしれないですが…。

やっぱり私が求めてるものとは違うかな…。

と、歩道橋の先に目をやると…?

何やら欄干のようなものが見えているようです。

明大橋」だそうです。結構普通に欄干ですね。

その橋が架かっていたのは玉川上水! こんなところを通っていたのか…

まぁ街道沿いを歩いても大して面白くないでしょうし、ここからは玉川上水に沿って歩いてみましょう。

そしたらね、びっくりしましたよ。

玉川上水が井の頭線跨っとる!!

デカいパイプになっちまってますが…これは面白い。

そして玉川上水の上をもう少し歩いたところにですね…

水車の形をした遊具がありました。水の流れを感じます…良きです。

また橋の跡「久左衛門橋」。この近くにこんな杭を発見しました。

水道用地」と書いてありますね。暗渠や川跡を探すにはも役立ちます!

そうです、「出る杭は撮られる」のです。気をつけなさい諸杭。

 

「街道」…麗しいその響き

さて玉川上水とはここでお別れみたい。

その代わりに謎の石碑を見つけました。

こういったものは「必ず近くに行って目視することで確認しなければならない」と道路交通法で義務づけられているので、さっさと行きましょう。

(関係ないけど、その手前で「左折可」の標識を見ました。教習所の教科書以外で見たことがなかったので嬉しかったです。)

と、石碑には「井の頭街道」の文字が。

古地図に名前はありませんし、形も変わっているように見受けられますが、貴重な証言となることに間違いはありません。

まあ機会があったら調べましょう。

 

地名の由来:笹塚

なんだかんだで笹塚までたどり着きました。ここでまたGoogleマップによる史跡の紹介があったため、それを探すことに…あっ、これですね。

どうやらこの辺りに「笹塚」と呼ばれる塚があったようです。一里塚なのかなぁとも思いましたがどうやらそうとも言い切れないみたい。

それにしても、地名の由来となった史跡を大切にする渋谷区教育委員会さんはすばらしいですねぇ

…と言いつつも、結構いろんな自治体でこういうことはやってるので、是非お住いの町でも探してみてはいかがでしょうか?笑

 

ふわっとしたおわり

そのあとは何事もなく幡ヶ谷まで歩き、集合時間に余裕をもって到着した私は、周りに謎の散歩をしてきたことを知られぬまま用事を済ませました。

で、結局幡ヶ谷から新宿までも歩きました(笑)

だってさ…地図みてみ?(国土地理院電子国土Webを基に作図:この場所

…わかった?

君、川だよね(笑)

と、いうことで、寄らざるを得なくなったので歩きました。こりゃ川だわ、なんならさっきの続き、玉川上水だよね、多分。

橋の跡もありました。最高です。欄干残してくれてありがとう。

新宿駅の目前にこんな旧河道があったとは…ビルの森で生き苦しいところと思ってたけど、こんなところも残ってる。なんだかんだ東京って面白い。

ちなみに左下の影は、用事の件で知り合って色々世間話をして、その後の成り行きで私の趣味に付き合わされてしまった彼の影である(笑)。

付き合わせてしまって申し訳ない…と言いつつ、彼も楽しそうだったのでまぁいっかと思ってる。

ゴールは新宿の謎ロータリー。小さな頃、初めて新宿駅に降り立ち、地上なのか地下なのか訳が分からなくなり、東京は恐ろしいところだと思ったこの景色は、再開発によって失われる景色らしい。よく知らないけど。かっこいいのになぁこれ。

……

と、何とも締まらない、オチがないお話となってしまいましたが、いかがだったでしょうか…(笑)

私が書いてて思ったのは、なんだかこういうブラタモリ的趣味を始めたのも、何気に私の”ケチ“が発端かもしれないなぁってことです。

少しでも今後の旅行資金の足しになるように…と、こーゆー細々とした”ケチ“をやるわけですが、運賃をケチるときって、新幹線や有料特急を使わないにしろ、多少遠回りでも安いルートを使うにしろ、歩くにしろ…時間犠牲にしてケチってることになるわけなんですよ、間違いなく。でも時間って大事じゃないですか、割と暇な学生だからできるケチなのかなと思いつつ、やっぱ無駄な時間は過ごしちゃいけないって思うわけです。

だから無駄な歩行時間に意味を持たせたかったんじゃないですかね、私は。

なんかこれだけで記事一本書けそうだし、長話はこのくらいにして…

 

みなさんも暇なときは地図を見ましょう!楽しいですよ!!

そしてケチりましょう!!

 

ちなみに今回ケチれたのは…

京王線 渋谷~幡ヶ谷 188円 →差額28円→ 渋谷~明大前 160円

京王線 幡ヶ谷~新宿 140円 →差額140円→ 徒歩 0円

計168円

 

所要時間は寄り道しまくったから…多分合計で2時間くらいかな…

つまり時給換算すると84円くらい…か……

……

 

こ れ は ひ ど い