なぜ全部分解するのですか?!
答えは単純明快。キーボードが逝かれたから。といってもキー入力を受け付けないわけではなく、センタークリックが帰ってこないのです。さながら初代ファミコンのAボタン、Bボタンのように。同じ症状が出てるという方もいるはず。
仕入れ
まずは換えのキーボードがないと話になりませんので、ネットの海をさまよいました。AmazonやAliExpressで販売されていることが分かりました(サードパーティ製でしょうが)。また、Lenovo公式もパーツ販売自体はしているようですが、見た限りE14のキーボードは販売していませんでした。私はAliExpressで購入しました。購入時はバックライトの有無に要注意です。
分解方法
実はLenovoが公式に分解方法を示しています。基本的に全機種載ってるはずです。
サービス部品の取り外し、交換 動画 – PC/スマートデバイス – Lenovo Support JP
主にこれを見て分解していくわけですが、メインボード側の最深部は「システムボード」、つまりマザーボードです。
これを見て分解していきます。まずは裏蓋の取り外し。このとき、爪を折らないように気をつけましょう。私は幾度となく開けてはメンテナンスを繰り返しているのでもう慣れています。(爪を折ることに)
そして開くとこんな感じ。
自身でM.2 2280のSSD 1TBとそのヒートシンクを追加してます。
購入時はDDR4-3200 8GBでしたが、これも換装して16GBにしました。
自身でM.2 2280のSSD 1TBとそのヒートシンクを追加してます。
購入時はDDR4-3200 8GBでしたが、これも換装して16GBにしました。
各種パーツの取り外し
蓋を開けて1番にすべきことは電源を取り除くこと。なので、画像下側にあるバッテリーのコネクタを抜き、ビスを緩めて取り除きましょう。コネクタは結構固めなので、樹脂製オープナーとか使うといいと思います。表面実装されているチップを殴らないように注意です。
バッテリーさえ外せば、そんなに順番を問わないと思います。(個人の見解です)ケーブルを切らないように、ビスを無くさないように(大きさ・長さが違うので個別管理がおすすめ)気をつけて、次の10点を進めます。
- ボタン電池(CMOS電池)コネクタを抜く
- スピーカーコネクタを外す
- スピーカーを取り外す
- M.2 2242のビスを緩める
- メインボードとサブボードを繋ぐケーブルを外す
- USB,LAN,電源ボタンが繋がるサブのボードと電源ボタンを取り外す
- Wi-Fiのアンテナケーブル2点を外す
- ディスプレイのケーブルを外す
- ヒートシンク(空冷ファン一体型)を取り外す
- トラックパッドのケーブルを外す
- メインボードを取り外す
- ヒンジを開いてディスプレイを取り外す
- キーボードとトラックポイントのケーブルを外す(要注意:画像参照を推奨)
11のメインボード裏面にコネクタがあります。引っ張っちゃうとケーブルにダメージが入ること請け合い
公式手順に従うとここまで分解できます。
いやいやまだまだパーツ残ってますが????
そう。何を隠そうここまでの手順ではキーボードは取り外せていません。というかキーボードという文字は一度も登場していません。なんということでしょう。
おまけに調べたところ先駆者がいらっしゃらないようです。どうしましょう。
ということで、本記事はキーボードの取り外し方法を模索し、新品と交換することを目標として進んでいきます。同じ悩みを持つThinkユーザーの参考になればと思います。
ちなみに私の手元にあるのはThinkPad E14 Gen2ですが、分解方法はGen3,4までは同じようです。
公式が示す最深部までは来てみたものの…
さてご覧の通り鉄板です。公式の動画にも一応登場しています。こいつを取っ払えば、キーボードにアクセスできそうです。
さーて固定具はなんじゃろなぁ…
リベット打ち?!?!?!?!
ビス留めじゃないのかよ!いやその前にどうやって外すんだ。もうよく分からんわ。
悩みに悩みました。そうして決断しました。
いったん落ち着いて考えようと
まず私にとってこのThinkPadは仕事道具も同然。生活に必要不可欠な1台です。それを壊すわけにはいかない。でも使い勝手が悪いのも…嫌ですね。
そういう訳で、選んだ手段は「キーボードの再固定は無理じゃないか→テープか何かで押さえよう。この際仕方あるまい。」でした。
強敵鉄板とリベット打ち
ニッパーを片手にリベット打ちと戦っていきます。所詮円柱状の樹脂の先端を溶かして広げたようなものですから、広がった先端を切り落とせば取り外しできます。とはいえ、頭数が多いから面倒です。それに切り落としてもバリが残ってるとそれが少し噛んでしまうのでうまく外れない。これは難しいですね。
キーボードも鉄板同様にリベット打ちを切り落としていき、無事(?)取り外すことができました。
キーボードを交換する前に最後の足掻き
可能であれば純正品状態で動いてくれるに越したことない!という考えのもと、接点復活剤をピンポイントに吹きかけました。これで一度組み立てて起動してみます。組み上げ方は逆手順なので、ビスを過不足なく締められれば無問題。
と起動はできたものの、改善の傾向は見られず。諦めて交換しようと思います。また、この時点で問題点があることに気づきました。
化粧板とキーボードが離れる問題
まずはこちらの写真をご覧ください。
明らかに沈んでますよね。最初はキーボードが柔らかかったので、それの歪みかなと思っていました。でも鉄板が入っているのでここまで歪むとは考えにくい。考えた結果、化粧板とキーボードが離れてしまっていることが原因だと考えました。
本来はリベット打ちで密着していたわけですが、それがなくなった今や双方自由な位置に動けます。このままでも使えなくはないですが、何かしらの方法で密着を試みるべきでしょう。そこで思いついた妙案が両面テープです。
化粧板裏面にはこれで接着されてくれそう(かもしれない)足があるので、誤魔化し程度に。でもこれじゃ外れそうだし、何よりゴミまみれになること請け合い。んー、ホットボンドでも使ってリベット打ちの棒に頭つけてやろうかしら。
まだもう少し模索は続きそうです。
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